予約もユーザ登録も不要。大事な用事に即利用できる!
外出中に発生した「大事な用事」のために
◎ 騒音の影響を受けずに電話ができる静かな場所がほしい・・・
◎ メモをとったり書類を見たりしながら電話ができる場所がほしい・・・
◎ テレビ電話やPC作業ができる小部屋がほしい・・・
◎ 人に聞かれたり、のぞき見される心配をせずに、安心して話や作業がしたい・・・
◎ マナーへの配慮を無用として、心おきなく、電話ができる場所がほしい・・・
これら多くの方々が共有している要望を実現できるようなブースとその運用の仕組みを考え、
ブースを「ここでん」(漢字表記は「此処電」)と名づけました(商標登録済み)。
遮音・吸音機能を持つブース本体の内部に、作業台,案内表示・操作用のタッチパネル,スピーカー,ランプ,入退室の検出用センサ,電源コンセント,料金決済用の装置(キャッシュレス決済機を想定),制御用のコンピュータなどの設備が配備されています。
センサにより人の出入りを検出しながら、利用料金の支払いを受け付け、支払い料金に見合う長さの時間、ブース内に静寂な環境が維持されるようにします。
また、料金の支払いによってコンセントが導通し、スマホ充電やパソコン作業などに利用することができます。
予約やユーザ登録の必要なく、誰でも自由に入って利用できることを、原則とします。
一定額(たとえば100円)の支払いで一単位分の時間(たとえば10分間)、ブースを利用できるようにします。
利用期間中は、タッチパネルに、残り時間を表示するインジケーターや延長ボタンなどが表示されます。
延長ボタンをタッチして追加料金を支払えば、延長利用が可能になります。
入室から一定の許容時間が経過しても料金の支払いがない場合や、残り時間が0になっても延長料金の支払いがない場合には、利用の妨げとなる妨害音(警告メッセージ・ビープ音)が出力され、ブース内は騒がしい(特に電話をする目的には利用できない。)環境に転じます。
「静かな場所」を求めてブースに入ったのに、その目的を満たさない大変うるさい環境になることと、妨害音が鳴り出したことにより管理者などが駆けつける可能性を予測してもらうことによって、料金を支払う気のない人には速やかに退出していただき、ブースをただ利用されることによる損失を最小限にとどめようという「ソフトな追い出し作戦」が、ここでんブースの第1の特色です。
ここでんブースの第2の特色は、料金の支払いを促すメッセージを含む妨害音を鳴らしながら、その間でも料金の支払いを受け付けるようにし、支払いがあれば妨害音を速やかに停止させてブース内を静寂な環境に戻すようにしていることです。
ただし、妨害音が止んだ後に利用できる残り時間は、料金支払いなしに滞在した時間を差し引いた長さとなります。
つまり、
妨害音が鳴らないうちに料金を払った場合も、
妨害音が鳴り始めてから料金を払った場合も、
ブースに滞在できる時間の長さは同じになります。
入室直後やタイムアウト前に料金を支払った場合は、支払い額に応じた長さ分の時間だけフルに静かな環境で過ごすことができるのに対し、料金を支払わなかった場合には、妨害音を鳴り響かせた時間の長さ分だけ静かに滞在できる時間が減ってしまう・・とお考え下さい。
上記の運営方法はあくまでも一例であって、最初に複数単位分の料金を支払う方式や、初回の料金・利用時間と延長料金・延長される時間とを異ならせる方式にすることもできます。
入室からある程度の時間が経過するまで無料で利用できるようにし、その期間を超えて利用したい場合に料金を支払う、という方式にすることもできます。
これら様々なバリエーションを含むブースを運営するためのソフトウェアの仕組みについて、 弊社・知財アシストの名義で特許を取得しております。
(特許第6792114号 令和2年11月10日登録)
弊社が実施したアンケート調査によりますと、非常に多くの人が外出中に電話をかけるときに困りごとをかかえていることがわかりました。
また電話以外の目的でも利用できるブースがあり、100円~200円程度の料金を支払って利用できるのであれば利用したい、という趣旨のご回答も、かなり高い割合を占めました。
回答者数がわずか100名程度という小規模のアンケート結果ではありますが、ブースの利用希望者が潜在している可能性があることは示されていると思います。
ここでんとは運用のスタイルが全く異なりますが、
昨今、 オンライン会議やPC作業に適した空間を時間貸しする目的の有料ブースが登場し、駅の周囲などを中心に様々な場所に置かれるようになっています。
スペースシェアと呼ばれる一時貸し用スペースのマッチングビジネスでも、最近、利用者が大幅に伸びており、特に お一人様がテレワークや副業のための場として利用するケースが増えているという報告*があります。
* 株式会社スペースマーケット:「スペースシェア・トレンド2020」発表
これらの実情は、市中を移動中の人々の中に、大事な電話連絡や作業のためのスペースを求める人がかなりの割合でおられることを示すものと言えます。
これら既存のサービスの多くが必要とする 会員登録や予約などの面倒なことをする必要なく、気軽に入って利用できるここでんブースは、使い勝手が良く、特に急ぎの用事で利用したい方々から歓迎されると思います。
「ここでん」の管理の仕組みは、電話や短時間の作業用のスペースの時間貸しに限らず、本格的な事務作業用のブースや、数名で利用できるミーティング用のブースに入れることもできます。
防音・遮音の機能を弱めて良い場合は、簡易な仕切りで区切っただけの小スペース(事務作業・勉強用)の管理に利用することも可能です。
料金の未払いを防ぐための作戦は、妨害音を鳴らす方法に限らず、照明条件を悪化させたり、電源の供給を停止する等の方法を採用することもできます。
ニーズが高い場所に設置する必要性と、衆人監視の力で不正行為・犯罪行為を防ぐ目的から
建築物内の人通りの多い場所に設置することが必須の条件、と考えています。
その他、運営や管理の観点から、以下の3条件も必要と考えています。
■ ブースシステムを作動させるのに必要な電源が確保できること。
■ 設置施設の関係者(管理者)が比較的近くにいること。
■ 清掃・見廻りなどの日常のメンテナンスができる人員が既に確保できていること。
鉄道の駅やコンビニエンスストアは、上記の条件を満たす最適な候補であると言えます。
一定時間だけ無料で利用できる仕様にアレンジすれば、病院や役所などの公共施設も設置に適した場所と言えます。
鉄道の駅にも、顧客へのサービス向上の観点から、5分程度無料で利用可能(それを過ぎると有料)とした仕様のブースとして導入していただけると、多くの人が喜んで利用されて、有料利用の頻度も高まるのではないか・・・と思います。
前出のアンケートでも、上記の考察を裏付けられる回答結果が得られました。
弊社は、約1年半前から、東大阪市の新山工業株式会社様と共同で、上記の管理の仕組みが入ったモデルブースの開発に取り組んでまいりました。
試作品ではありますが、実際に利用するのに差し支えないレベルの機能と美観を備えたブースです。
ブース本体は、長い時間の作業が可能な造りにしていますが、 目的に応じて形態や設備のアレンジが可能です。
時間貸しの条件も、 完全無料、一定時間まで無料(延長は有料)、最初から有料の3パターンの中からブースの設置目的に適したものを選択できるように考えています。
「ここでん」は、決して「大もうけ」できるようなものではありませんが、多くの方々が抱える不便を解消して活動しやすい世の中を作ることで、コロナ禍で停滞した経済活動を活性化させることに貢献できると思っています。
ここでんブースの導入を希望される企業様、時間貸しサービスの運営を担っていただける企業様を 探すことを次の目標に掲げて、引き続き努力してまいります。